英語/語学英語というと学生時代に苦手だったという方も多いのではないでしょうか?たしかに覚えることも膨大でわけがわからない言語を学ぶと言うのは大変骨が折れ一朝一夕では行きません。しかし、正しい勉強法で効率よく、かつ地道に継続してこなせば英語も簡単であり、ある程度年を取ってからでもぺらぺらになる事も十分可能であると言えます。英語は、日本語とは文法から発音まで、まったく逆と言ってもいいほど違っています。例えば同じインド・ヨーロッパ語族の言語であるイタリア語やドイツ語よりも日本人にとっては習得しづらいでしょう。しかし、それはあ逆に、英語を習得すれば、他のインド・ヨーロッパ語族の言語はもっと楽に習得できるということに他なりません。本質的には英語もフランス語もドイツ語も同じなのですから。 聞くだけでは効果なし!しゃべって習得が基本!現在は語学ブームです。本屋に行けば数多くの英語学習のための参考書が並んでいます。そうした英語本の中には、「聞くだけで英語脳になる」などと謳ったものも少なくありませんが、本当に聞くだけで英語が上達するなどということがあるのでしょうか?昔「睡眠学習」というものが流行ったことがありました。睡眠時にヘッドホンで英語などを流すことによって、潜在意識的に学習効果をもたらすというものです。しかし、現在、この睡眠学習の効果はほとんど否定されています。しかも、実際に英語などをただ聞いている状況の脳の状態を研究してみると、聞いているだけでは脳はほとんど活性化していないことが分かりました。言語を学ぶ場合、一番大切なのは聞くことよりも話すことです。なぜなら、人間は自分が発声できない音が聞き取りにくいからです。正しい発音を身につければ、リスニングも自然に聞き取れるます。また、発声したほうが記憶力もよくなります。言語習得の基本は話すことから。例文を覚えよう自分が日本語を話してるときのことを考えてください。文法や場にふさわしい単語の選択など、考えて話しているときなどあまりないと思います。人間が母語を話す時、ほとんどの場合はすでに頭の中にある例文を引き出し、単語などを組み替え会話をしています。日本人の多くは英語を学ぶ際、文法を完璧にしようと躍起になります。しかし、実際会話をする場面でいちいち文法を考えながら話していたのでは大変です。 例文を100覚えれば100通りの場面で使えます。例文を覚えるなど、一見大変そうですが、キチンと発音しながら学習すれば、慣れてきて脳が順応し、だんだんと覚えるのも楽になります。英語を習得する場合は、例文を記憶することが効率的です。単語や熟語は日本語に訳さない日本での英語は多くが学校教育の中でなされてきました。授業で勉強すると言うことはテストに出るということで、必然的に日本語に訳すという作業を中心に勉強することになります。これは、文法などだけでなく、単語を覚える際にもあり、必然的に全てを日本語に訳してしまうという学習法が身に付いてしまっています。しかし、本来、言語というのは相手の言いたいことが伝わればいいのですから、無理に日本語に訳さなくてもいいはずです。CAKEと書かれた場合、「ケーキ」と訳さなくても、頭の中でケーキの絵が浮かんでいれば問題ないのです。 しかし、日本人の多くは、一生懸命キレイに訳そうとするにエネルギーを使っています。例えば、She looked so happy.という文があるとします。これを日本語で訳そうとすると「彼女はとても幸せそうだった。」となりますが、わざわざ文を入れ替えたりしなくとも「彼女・見えた・とても・幸せ」と単語の出てきた順番に考えていっても十分に意味は通じます。重要なのは訳すことではなく、意味が通じること。英語において完全主義は意味がありません。不完全でも意味が通じることに意味があるのです。単語・熟語の暗記が英語習得の鍵例文を覚えたら、今度はその例文を使って様々な状況に応用できるようになりたいですね。つまり、例文に合わせて、例文中の単語を他の物に置き換えたり熟語にしたりという作業です。 その際に、単語力が必要となってきます。英単語の暗記は、普通は基本の勉強と思われていますが実は応用なのです。英語は世界でも有数の単語数の多い言語です。単語自体は覚えようとしても限りがありません。 しかし、単語さえ分かっていれば、文法があまり理解できなくてもなんとなくの意味は伝わります。ある程度、学習が進んできたらとにかく語彙を増やすことが大切です。単語帳に蛍光マーカーは不要!よく単語帳に蛍光マーカーで印をつけている人がいます。しかし、これは英単語を覚える上で(その他の暗記ものにおいても同じですが)逆効果と言わざるを得ません。蛍光マーカーなどで印を付けると、付けた部分はすでに憶えた気分になってしまいます。実際に単語帳などを憶えようとしても、一回で全てを憶えられる人などほとんどいないはずです。大抵の人間は同じ単語を何度も繰り返し記憶し、徐々に強固な記憶にしていく課程を通ります。しかし、マーカーなどでチェックしてしまうと、その部分を憶えた気になってしまい、再び覚え直そうとする意欲をそいでしまいます。また、汚れてしまった単語帳自体も学習意欲を削いでしまう一因となります。(学生時代に新しいノートだとなぜか勉強する気になった人も多いでしょう) 単語帳などで学習する際は、マーカーなど使わず真新しい状態をキープ出来るようにしたほうがいいでしょう。英語の歌を唱おう学生の頃の英語の授業で、英語の歌をよく歌わされた経験は誰でもあるでしょう。思春期の頃には、歌を歌いながらの学習など馬鹿らしく思えた人も多いでしょうが、実はこの英語の歌を歌うというのは非常に有効な学習方法だといえます。教科書の例文は思い出せなくても、授業で唱った歌は覚えているという人も多と思います。 脳はリズムと共に声を出すことによって、通常以上に活性化し、脳の多くの領域を使って歌詞を記憶していきます。日本語の歌一つとっても、ただ単に歌詞を暗記するなんて苦痛でしかありませんが、歌を歌いながらなら(特に好きな歌なら)なら、早ければ数回唱えば丸暗記してしまいます。しかも、暗記しているという苦痛が少なくストレスなく覚えられます。完璧主義は必要なし!英語コンプレックスをなくそう実際に英語を使う必要に迫られたとき、日本人の大半はしどろもどろになり上手く話せなくなるそうです。日本人は英語が苦手だと言われ、日本人自体その話を信じ切っています。それはTOEFLなどの平均点を根拠にそう言われており、実際、日本人の平均点はあまり高くありません。しかし、ここには実は統計のトリックが隠されています。TOEFLの受験人数の詳細を調べてみると、日本人の受験者が特に多いのです。逆に、平均点のトップクラスにある国の受験人数は極端に少ないところも少なくありません。日本人のTOEFL好きは有名で、力試しなどで気軽に受ける人もいれば、仕事の為に受ける人もあり毎年数多くの受験者を出しています。つまり、玉石混合の場になるワケです。これに対し、平均点上位国の受験者のほとんどが、英語に自信のある、その国のエリートクラスだということです。しかも、多くが、英語に近い欧州言語が母語の受験者です。英語と日本がまったく似てもにつかない言語だということ。日本の受験者の多くが力試し的に受けている人々だということから考えても、日本人の平均点は決して低い点数ではないでしょう。多くの日本人は中学〜高校〜大学と3年〜8年以上英語を勉強してきています。それだけでなく、日本のメディアや町中には英語があふれています。外国人が日本人に「私、横浜、行く、希望」などと訪ねて来ても、なんとなく言いたいことは分かります。同様に我々が片言の英語で話しかけても、なんとなく理解はしてくれるはずです。逆に外国人に話しかけられて、相手が片言でも日本語で話してきたらすごく感じるでしょう。大切なのは片言でもゼスチャーでもとにかく伝えること。伝えようとしうることだと思います。無理矢理にでも話すことにより上達も早くなります。完璧主義はやめ、とにかく挑戦することから始めてください。