DHAと脳 EPAはエイコサペンタエン酸。DHAはドコサヘキサエン酸と言い主に魚の脂肪に含まれる不飽和脂肪酸です。 ニューロンの働きを助け脳や目の細胞に働きかけ記憶力の向上やその他学習効果がアップする効果があるといわれています。 DHAは脳を作っている材料の一つでもあり脳にとっては無くてはならないものですが、では脳の中でも最も多くDHAを含んでいる場所はどこでしょうか?それは海馬なのですが、海馬は記憶に関わる大事な器官なのです。DHAは海馬で海馬自体の働きを助け、また、脳全体においてもニューロンや脳の神経細胞に関わることで脳力を上げる働きをします。
DHAと神経細胞膜 DHAは脳の神経細胞膜を柔らかくする効果があります。血液から脳に到達したDHAは脳の細胞膜に関わり、細胞膜を柔らかくします。細胞膜が柔らかくなると神経細胞が柔らかくなり、神経伝達物質の伝達がよりスムーズに行われるようになります。その結果、記憶力の促進やいわゆる頭の回転が速くなる効果を促します。実験においてもこの効果は実証されています。DHAはまさに脳の万能薬的な効果をもった成分であるといえるでしょう。
DHAと目 DHAは目にも効果が高い成分です。マグロなどDHAが多い魚などは特に目にDHAが多く含まれていますが、これは量の違いこそあれ人間でも同じで、人間においても網膜に多くDHAが含まれています。 目に含まれるDHAは目の健康に大きく関与し、DHAが不足すると目が悪くなる傾向にあります。しかし、この場合の目の善し悪しは視力のことではなく、動体視力や目の動き、視神経の健康などで、視力検査などでは検知されにくいものです。しかし、この視覚の能力が高くなることにより目に入ってきた情報を的確に脳に伝えることが出来るようになり、また、その結果判断力が高くなり気分も冴えたような感覚を得ます。
DHAと食品 DHAはサプリメントで摂取するのが手っ取り早いですが、食品からとることも容易です。特に魚の脂に多く含まれており、成人男性のDHAの一日あたりの取りたい量は約1000mgと言われているのですが、たとえばマグロの大トロなら刺身2切れで1000mgをクリアしてしまいます。ちなみに赤身になると大幅に減ってしまいます。 ここにDHAの多い魚をランクアップします。
1.マグロ(トロ)
2.鯖
3.サンマ・ハマチ
4.キンキ
上記の魚がDHAの多い魚ベスト4ですが、このほかにもイワシやアジなど多くの魚にDHAが多く含まれています。マグロはトロで食べるのは経済的に大変という方は、鯖をお勧めします。なぜなら鯖にはEPAも多く含まれているためです。このEPAはDHAが少ないときに体内でDHAに変換されるのでDHAだけを取るよりもお得です。食べ方は刺身や寿司など生が一番DHAが失われにくくお勧めですが、煮たりしてもあまり多く失われるわけではないのでいいでしょう。しかし、揚げるとDHAが半分に減ってしますので揚げて食べるのはDHA摂取を目的とする場合はお勧めしません。また、鯖缶にはDHAが多く残されており大変お勧めです。
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