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天才脳とは?
世に天才と言えば誰を想像するでしょう。
発明や学術の分野ではアインシュタイン、ガリレオ・ガリレイ。芸術分野ではモーツァルトやパブロ・ピカソ。又、将棋の羽生善治やチェスのボビー・フィッシャーなどもゲームの分野での天才として有名です。
彼らはそれぞれの分野でその希有な才能を発揮してきました。そして、その天才性の源は脳にあるのには間違いありません。
では彼ら天才と呼ばれる人々の脳と凡人の脳とはどこがどう違うのでしょうか?

そもそも、一口に天才と言っても、それぞれの発揮してきた能力は全く違う脳力と言ってもいいくらい多岐に渡っています。
強引にたとえるならアインシュタインは発想力と論理力や分析力。ガリレオは発想力ももちろんですが、芸術的感性や独創性も類い希なものを持っています。羽生善治氏などはその思考力のほかに一度対局した盤上の局面は二度と忘れることがないという程の記憶力も持ち合わせています。
ここでは、天才の分類を先天性の脳力と努力によって培った脳力に分けて分析したいと思います。また、局部的な脳力に特化した天才と、総合的に脳力を発揮している天才についても考えたいと思います。

天才とサヴァン症候群
キム・ピークという人物をご存じでしょうか?映画「レイン・マン」のモデルになった人物といえば分かりやすいでしょう。
時に驚異的な記憶力を発揮するが、脳に障害を抱えた境遇から日常生活に置いては不便すら憶える彼はその驚異的な記憶力を多くの学者の前で発揮してきました。
彼の記憶力は一度読んだ本は決して忘れないほどで、実際約9000冊の本をほぼ丸暗記して周囲を驚かしていました。また、それだけでなく電話帳の電話番号やアメリカ各地の地図・何十年にも及ぶ暦など膨大な情報を記憶しています。
これはサヴァン症候群という症状で、彼のような脳障害を持った患者等に希に起こる症状です。
キム・ピークの他にも、一度しか見ていない景色を克明にペン画で描写する少年や一度だけしか聴いたことのない音楽を正確にピアノで弾く者など様々な脳力を持った患者が報告されています。有名な人物では画家の山下清などもサヴァン症候群ではなかったかと言われています。
彼らの多くは脳や精神に障害を抱え時に日常生活に支障を来すほどですが、その脳の欠損を補って余りある天才性を発揮します。
彼らはなぜ、そのような超人的な脳力を持っているのでしょうか?
一説によると、脳は欠陥があってもそれを他の部分で補おうと欠陥がない脳の部分を発達させる機能があり、その結果サヴァン症候群の人々は、各分野に置いて超人的な脳力を発揮することになったのだろうという。

また、サヴァン症候群とまではいかないが、注意欠陥多動性障害や自閉症・アスペルガー症候群などの患者も希に優れた才能を発揮することがあります。
注意欠陥多動性障害は一般には注意が散漫になると思われがちだが、実はその逆で様々なことに興味が移りすぎるので落ち着きがないように見える症状で、歴史上、優れた発明家などにはこの症状がある人が多いとの研究もあります。
自閉症やアスペルガー症候群は対人関係で相手の心情を汲む能力が欠如したり、特定の物への執着があるのが特徴だが(実際には自閉症とアスペルガー症候群は違う)、中にはその執着を驚くべき記憶力で発揮させる人も多い。
アインシュタインは子供の頃、言語が苦手な学習障害児であった。また、エジソンやモーツァルトも多動性障害を持っていたという研究もある。
そして彼らは主に左脳にくらべて右脳の優位性が高いといわれている。
左脳に障害があるため右脳が発達(または左脳に比べて優位に)したため特異な能力を発揮したというワケです。
もしこれを健常者の脳力開発に当てはめようとするのなら、自ずと右脳強化のトレーニングの重要性を感じさせるでしょう。
次ではトレーニングによって天才になった例を紹介しつつ右脳強化の鍵を探りたいと思います。

訓練により右脳を強化した天才
天才になる鍵は右脳にあり、をまさに実践している人々がいます。彼らは訓練により右脳を鍛え、常人にはおよそ太刀打ちできない脳力を開発しました。
それが、将棋の羽生善治氏やチェスのボビー・フィッシャー氏などです。
もちろん彼らはそれぞれの競技の訓練をしていたわけで、意識して右脳を鍛えようとは(多分)思っていませんでした。
しかし、彼らの思考を分析すると、常人より遙かに発達した右脳の脳力を見て取ることが出来ます。
プロ棋士や暗算の有段者と一般人の思考中や計算中の脳波を計り比較した研究では一般人の脳波に比べプロ棋士や暗算の有段者は明らかに右脳への優位性が見られたという研究があります。

一般人の場合は思考する時に言語化して考える傾向があります。例えば「4+3=7」ならヨンたすサンはナナと言語化し、数字を思い浮かべて計算に至ります。これは将棋の手を考えるような思考中でも同様で、一般人の脳は言語的な部位が優位にあるためどうしても言語に置き換え考えてしますのです。
これに比べ、暗算の達人やプロ棋士の場合は思考するときのこの言語化をすっとばし、直接的な空間認識や直感によって一瞬にして把握〜思考してしまいます。
これらは生まれつきの脳力ではなく、訓練によって鍛えられたもので、幼い頃からの地道な努力によって身に付いた物です。
訓練によっては大人になってからもこれらの脳力は身に付く余地はあるでしょうが、大幅な効果は望めないでしょう。
伸びしろの大きい子供の内からのトレーニングがこれらの脳力を呼び覚ますのです。

とはいえ、だからといって諦めてしまったらこのサイトの意味がありません。
トレーニングのページでは、これらの右脳及び左脳の脳力強化のためのトレーニング方を紹介してありますのでご参考ください。

ちなみに、羽生棋士ら、将棋のプロの能力は将棋だけにとどまらず多くのゲームでその能力を発揮しています。羽生善治氏は日本トップクラスのチェスの達人ですし、片上四段などはバックギャモンの日本代表クラスの腕前です。








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